忘れても、しあわせ

著者 :
  • 日本評論社 (1998年4月1日発売)
5.00
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 10
感想 : 3

三葛館闘病記コーナーWith T||493.75||認知症

普通の主婦である著者が、ある日義母の認知症初期症状に気付くところからはじまる、介護の記録です。
この本の中では、認知症の義母が絵画教室に通い、絵を描いたり粘土作品を作ったりすることで症状がさほど進行せずに、QOLを維持できていることが印象的です。個展を開くほどにまで上達し、絵を描くというアートのチカラを感じずにはいられません。
義母に対するとても前向きで愛情のこもった関わり方に、夫や子どもたちの理解と協力、周りの人々の支えがついてきます。そんな著者の行動や考え方に、医療従事者、いま介護している人、これから介護するであろう人も学ぶべきことが多いおススメの一冊です。

(もも)


和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=34050

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 第55回展示図書「アートとケアが出会うとき」
感想投稿日 : 2014年10月31日
本棚登録日 : 2014年10月31日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする