八木重吉は大正末期の詩人のひとりである。英語教師をしながら詩を書き、生前に出した詩集はわずか1冊、29歳で生涯を終えたため広く世に知られることはなかったが、詩人高村光太郎は彼の詩を「不朽」で「いかなる世代の中にあっても死なない」と評価している。代表作である「素朴な琴」を「おそらく日本語で書かれた最も美しい四行詩である」とする詩人もいる。ぜひ読んでほしいのが詩集『秋の瞳』の序文だ。心に寂しさを抱えながらも身近な美しさを素朴な言葉で綴る彼の詩は、現代を生きる私たちの心にも寄り添ってくれる。
(土木工学コース M1)
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図書館サポーター推薦:自分しか知らない本(R5)
- 感想投稿日 : 2024年1月9日
- 本棚登録日 : 2024年1月9日
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