鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2018年6月28日発売)
4.01
  • (67)
  • (97)
  • (42)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 1322
感想 : 96

恐竜の子孫は鳥だという最新説にのった鳥類研究者が、化石時代と恐竜について語った本。
本人が「身の程知らずのラブレター」と言っているように、鳥類の研究者ではあっても、地球前史?や恐竜学の専門ではないため、そこは情熱で補われています。
鳥類と恐竜のつながりについて、初めの方で引き合いに出ていますが、ほとんどは鳥類は関係なく、恐竜について語られた本。

視点が我々一般人とかなり近いため、親近感を持って読み進められます。

ドラえもん映画『のび太の恐竜』の話が出てきます。
主役のピー助は首長竜の一種、フタバスズキリュウですが、それは爬虫類で、正確には恐竜ではないということ。
子どもは間違ってしまいますね。確かにクビナガリュウは恐竜として描かれることが多いため、絵本などを見て、私も長いこと、首長竜は恐竜だと思ってきました。

ブロントサウルスは、子供の頃に覚えた恐竜ですが、そういえば最近聞かなくなりました。
アパトサウルスと同じ種だと考えられるようになったため、名前を消したそうです。
むしろ、アパトサウルスではなくブロントサウルスの方を残してほしかったです。

読んでいると、恐竜は鳥の先祖だったというのは、信憑性が高い説ではないかと思えてきます。
まだまだ謎の部分が多い恐竜学。これからの新説発表が待ち遠しいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 科学・数学・IT
感想投稿日 : 2019年11月27日
読了日 : 2019年11月27日
本棚登録日 : 2019年11月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする