『バカになるほど、本を読め!』に次いで読んだ読書本。
情熱にあふれた前の本よりも根拠に基づいた形で、論理的にまとめられています。チャートも掲載。
問題になるのは、日本人と連帯感そして孤独感の距離。
宗教ネットワークに導かれることがない日本人は、連帯感のきっかけがなく、バラバラの個人になりやすいとのこと。
社会人をつなぐのは企業、そして若者をつなぐのは、携帯メールという現状ですが、現実の孤独を見据えた上で幸福についての持論を持つことが必要であり、そのために読書が必要と氏は説きます。
なにかに依存することは、主体性を失うことのほかに、貴重な時間を失うという恐ろしさがあるとのこと。
パチンコが例に挙げられますが、たとえば読書好きの本依存についてはどう考えるのかと、著者に聞いてみたくなりました。
子供の頃に「お医者さんごっこ」や「おままごと」というシミュレーションとロールプレイングをすればするほど脳にいい効果が与えられるとのこと。
大人になった今では、そのコツをするにはもう遅くなりましたが、読書をすることで、人の話を聞く技術が高まるというのは意外でした。
これは社会人にとっていい効果が上がることになります。
複眼思考を持ち自己表現ができる人間になるために読書が大切だとする氏の弁は、説得力があるものです。
読書状況:読み終わった
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実用
- 感想投稿日 : 2018年6月21日
- 読了日 : 2018年6月21日
- 本棚登録日 : 2018年6月21日
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