トヨタの片づけ

  • 中経出版 (2012年11月14日発売)
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本棚登録 : 1919
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トヨタの会社は、それほどまでに整理整頓されているのか!と驚きます。
片付けにおいての徹底ぶりは、会社にとって整頓が重要事項だと伝えています。
「片手間」ではなくきちんとした「仕事」として、片付けをすべきだとする社風。
目の行き届いた整頓方法に、恐れいります。

「利益が出て業績のいい会社は片付けができている」というのがトヨタ社のルール。
たしかに、モノを探している時間は何も生み出さないムダな時間。
なるべく仕事上のムダは省きたいものです。
片付けることが業績アップを引き起こすとあれば、会社を上げての整理整頓は納得がいきます。

ここで大事なのが、片付けは収納ではないということ。
収納したものは、外に出せばまた乱雑になってしまうもの。
いらないものはどんどん捨てていくという社風ができているようです。

人間、どうしてもモノを捨てることに抵抗を感じる時はありますが、モノを持つことにはコストがともなうことを忘れないと、廃棄も進むとのこと。
私物がない会社だからこそ、ドライに、合理的に整理整頓を進めることができるのでしょう。

「精神論だけでは、片付けは実行できない」とか、「オフィスを街に見立てて住所を決める」など、斬新ながらもわかりやすい発想法が紹介されていました。
合わせて『図解 トヨタの片づけ』も読みました。
本書で紹介されていることを図示されており、内容は一緒ながらも視覚的にさらにわかりやすいものとなっていました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス・経済
感想投稿日 : 2014年3月11日
読了日 : 2014年3月11日
本棚登録日 : 2014年3月11日

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