「結果より過程が大事」とはよく聞く言葉ですが、それを広げたような内容。
人は結果を求めて動きますが、その過程に当たるプロセスは、努力や工夫に織りなされているものであり、見過ごしてはならないと著者は話します。
ハッキリとした結果がなくとも、常にプロセスを持ち続けていることで、継続的に良い結果を残しているとも。
職場に「目標」があふれていても「目的」がない会社には、元気が見られないとのこと。
職員のモチベーションの持ち方が違ってきそうです。
理想的なのは「楽して行えるか」ではなく「楽しんで行えるか」ということで、楽しむ気持ちがあると無駄や苦労も厭わず、必ずしも効率を求めず、プロセスそのものを楽しめるからだとのこと。
逆に、「楽して」は効率を求めるため、時にプロセスを飛ばすこともあるからだそうです。
やり続ける持続性が経験と自信を生み、粘り強い人間になっていくため、真に人を作るのはプロセスだという意見。
未完成でもいいから突き進み、失敗という結果もまた有意義な一歩が前進できるため、失敗を恐れないようにということです。
少し前には「効率的に物事をこなす」「失敗をしないように十分見極める」という内容のビジネス書をよく目にしたように思いますが、その逆の論ということでしょう。
たしかに、効率にこだわり過ぎると、新たなチャレンジはなかなかしづらいもの。
かといって簡単に挑戦を重ねて失敗続きになるのも考えものです。
どちらの考えも納得がいくものですが、結局はハウツーにこだわりすぎず、自分のやりやすいようにこなしていくのが一番結果が上がるものだろうと考えました。
- 感想投稿日 : 2014年1月10日
- 読了日 : 2014年1月10日
- 本棚登録日 : 2014年1月10日
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