日本のハーブ事典: 身近なハーブ活用術

制作 : 村上志緒 
  • 東京堂出版 (2002年9月1日発売)
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本棚登録 : 86
感想 : 7
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日本のそこいらへんにあるハーブの雑学や活用方法を書いた本。
日本人っていうのは、本当に自分の国で自生しているハーブに疎い。自分たちと同じ環境を生き、育ってきた道端のハーブを見直してほしいという姿勢で書かれている。
でも、Amazonや楽天ブックのレビューなんかをみても、日本のハーブと漢方の生薬をごっちゃにしてる人も多く、日本に『自生』しているものが何なのかを誤解している人も多い。漢方薬として使われている植物の多くは、日本に自生していない。楽天のレビューには「甘草、トウキ、紫根等の項目がありません。確かにこれらは道端での入手は難しいかもしれませんが、通販で容易に手に入る、もっともポピュラーな生薬といえましょう。」なんてことを書いている人もいるが、甘草は日本には自生していない(栽培のみ)し、当帰は北海道か高山にいかないと無い。(しかも生薬でいう当帰と違う)ムラサキはレッドデータ入りしている絶滅危惧種なので、そこいらへんに生えているからといってむやみに採らないでほしい。
通販で買えるなら、この本は要らないでしょう。生薬学の本を買って読みなさいと言いたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ハーブやアロマ
感想投稿日 : 2019年3月21日
読了日 : 2019年3月21日
本棚登録日 : 2008年12月3日

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