刊行:1987年、P.104「言葉では伝わらないものが、たしかにある。だけど、それは言葉を使いつくした人だけが言えることだ」「だから、言葉というやつは、心という海に浮かんだ氷山みたいなものじゃないかな。海面からでている部分はわずかだけど、それによって、海面下に存在する大きなものを知覚したり感じとったりすることができる」
P.106「いや、ユリアン、そうではないと思う。なにかを憎悪することのできない人間に、なにかを愛することができるはずがない。私はそう思うよ」・・・「ヤンは増悪を奨励しているのではなく、愛がすべてを解決するという思考の根本的な矛盾を指摘しているのだ。」
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年4月9日
- 読了日 : 2016年4月5日
- 本棚登録日 : 2016年4月9日
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