卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2004年2月28日発売)
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本棚登録 : 1458
感想 : 212
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2月28日の自殺騒動のときの日記につけられた父親の注釈がひどく残念だった。

精神疾患の患者が、病状が重いときとかに他人の意見を曲解してしまったり、こちらの話を解ってくれないとかはよくあるし、苦労もそれなりに分かる。腹立たしいときもあるっていうかむかつきます(笑)正直。

でもあの注釈は彼女を傷つけてる。例え、フィクションが混じっていても、頼っていた父親から突き放された悲しみの叫びは本当だろうし。(うざったく感じながらも、彼女が父親に認められたい、良い関係になりたいと思っているのは日記からもうかがえるし)
むしろ、あんなふうに注釈をつけてしまえることが、彼女の感じていた絶望のひとつだったんだろうなって思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸書(日本)
感想投稿日 : 2011年4月21日
読了日 : 2011年4月19日
本棚登録日 : 2011年4月21日

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