女王クリスティーがその才能を羨んだという英国ミステリ界の巨匠マージェリー・アリンガムの代表作です。
ですが、派手さがなく、読んでいて少し退屈気味でした。
派手なトリックの面白さではなく、精緻な人間描写の積み重ねを堪能するべき作品です。
1つの文章が長く、とても味のある文章です。
3年前に謎の失踪を遂げた人気女優ジョージアの元婚約者が藪の中から白骨死体で発見され、真相解明を依頼されたアルバート・キャンピオンはジョージアに接近します。
そこにはキャンピオンの妹でファッションデザイナーのヴァルの姿もありました。
キャンピオンは暗い噂の絶えない夫レイモンド等の複雑な人間模様を目撃します。
数週間後、シーザーズ・コートで催されたレイモンドのアフリカ飛行壮行式典の最中、ついに事件は起こります。
レイモンドが死んでしまうのですが、これが自然死か殺人かどうもはっきりしないのです。
巧妙な計画殺人にキャンピオンが挑みます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年3月23日
- 読了日 : 2012年3月29日
- 本棚登録日 : 2012年3月29日
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