夜 [新版]

  • みすず書房 (2010年2月3日発売)
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感想 : 19

4.33/224
内容(「BOOK」データベースより)
「15歳の少年が経験したアウシュヴィッツを静かに崇高に綴った自伝的小説。死の淵から“人間性”“信仰”“愛”とは何かを問いかける永遠の古典を改訳でおくる。」

『1944年、トランシルヴァニアの小さな町にドイツ軍が姿をあらわす。15歳の少年とその家族はゲットーへ移送され、さらにアウシュヴィッツへ……、そして強制収容所での選別、幼児の焼却、公開処刑、極寒の死の行進。
「飢え、渇き、恐怖、輸送、選別、火、煙突など。それらの単語はいまはなにごとかを意味している。しかしあの当時、それらの単語が意味していたのは別のことがらであった」
《人間》《神》《愛》といったすべてが死んだ極限状態を格調高い筆致で淡々と描くこのドキュメンタリー小説は、われわれを決して忘れてはならない記憶へと引きもどす。
「証人であろうと願う生き残りにとって、問題はいまも単純なままである。すなわち彼の義務は、死者たちのためにも、同じく生者たちのためにも、そしてとりわけ未来の諸世代のためにも陳述することなのである」
今なおやまぬ民族対立の時代にあって、ホロコーストという《夜》から立ち上げるべきものを問いかけつづけるロングセラーを改訳、さらに著者による新たな序文を付してここにお届けする。』
(「みすず書房」サイトより)


著者:エリ・ヴィーゼル(Elie Wiesel)
訳者:村上 光彦
出版社 ‏: ‎みすず書房
単行本 ‏: ‎232ページ


メモ:
・オプラ ブッククラブ『Oprah's Book Club』

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ナチス・強制収容所・反ユダヤ
感想投稿日 : 2021年12月14日
本棚登録日 : 2021年12月14日

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