図書館より。
全四章からなるミステリ。
章ごとに主人公が違って、その主人公が綴る日記調で物語が進んでいく。
ラストのどんでん返しにすっきりしたり、逆に切なくなったり。
そして全部の章が少しずつつながっている。
これは女性作家特有のミステリだ、と思った。女性が主役じゃない章でも、女の怖いくらいの強かさがはっきり描かれている。
人の日記を覗き見してるみたいで面白かったし、とにかくあっという間に読んだ。
この小説、ここ3年の間に一度読んだのだけど、何かまた不意に読みたくなって借りてきた。
一度目のとき、これ一冊でも成立してるけれど若干の収まりの悪さを感じて、調べてみたらこの作品の連載中に作者の永井さんが亡くなってて、これが遺作だということを知った。
40代の若さで亡くなってて驚いたのだけど、いまだに死因は公表されてないみたい。
もしも完成してたらどんなトリックがあったのか、ということも気になる小説。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年2月17日
- 読了日 : 2015年2月17日
- 本棚登録日 : 2015年2月17日
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