給食のおにいさん (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2013年10月10日発売)
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本棚登録 : 1808
感想 : 190
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コンクールで優勝するほどの腕をもちながら、
念願の自分の店を火事で失い、嫌々ながら
給食調理員として働くことになった宗。
子ども嫌いな彼を待っていたのは、
問題を抱える生徒ばかり。
大人になりきれない料理人は
給食で子供達を救えるか…?

プライドだけが高くて、子供っぽい言動もみられる
主人公、佐々目が成長していく姿は
見ていて微笑ましかったですし
現代の学校給食の抱える問題以外にも
生徒である子供たちの問題なども見えて
興味深かったです。

ただ、黒チワワこと毛利さんがちょっと苦手かな…
辛い過去があるのは匂わせてますし
仕事に対する熱意があるのはいいのですが
なんとなく不気味というか…

自分が子供の頃はこんなに凝った給食では
なかったですし、おいしいともまずいとも
意識しないで食べていた給食ですが
作る側は色々考えて作っていてくれのかも
しれないなぁ、と反省。
モンスターチルドレンやモンスターペアレント。
本当に学校の先生などは大変そうですね…

面白かったのでシリーズを読み進めて
みようかと思います。
ちょっと表紙で損している感じがしますね…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年6月15日
読了日 : 2016年6月15日
本棚登録日 : 2016年6月15日

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