帯に開戦論の常識を覆すとあります。歴史には定説があります。太平洋戦争史は、良くも悪くも東京裁判を基準に論じられています。本書を読むと、別の視点から見ることができ、今までと見方が変わる部分もありました。
例えば、一般的に真珠湾攻撃に先立ち開戦通告が遅れたことが問題とされていますが、本書によれば、「そものも国際法規によれば、戦争は自衛でしか開始できず、自衛とは攻撃を受けた場合の反撃である」とあります。この場合、通告の手順といった次元ではなく、前提として戦争開始の要件を満たしていなかったことになります。
本書の見方が正しいのかはわかりませんが、発想の転換が図れるのでお勧めです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史(戦前)
- 感想投稿日 : 2011年12月17日
- 読了日 : 2008年9月7日
- 本棚登録日 : 2011年12月17日
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