土屋アンナが土屋アンナ過ぎて笑えた。作中の破天荒な役柄にハマっていて良かった。キャストは良かったんじゃないかと思う。蜷川実花カラーも健在で、奇抜な配色が、花魁の街の雰囲気の艶やかしさ、妖美な魅力を見事に引き立てている。それに加え、椎名林檎の音楽。これが人物の内面のとげとげした部分であったり、悲壮感を綺麗にしっとりと演出する。最初から最後まで目の離せない、退屈を感じさせない素晴らしい内容だった。
だが、不満な点もある。まずはラスト。
ちょっとスッキリ片づけ過ぎじゃあないかという気がする。適度な湿度を保ちつつの絶妙なバランスだったのに、最後でカラッと余韻と一緒に干上がってしまう。
あと、もっとエロくても良かった。あっさりし過ぎてインパクトに欠ける。花魁ものなんだからネットリとした湿度とエロス、この二つは結構重要だと思う。そこに少し物足りなさを感じた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
邦画
- 感想投稿日 : 2014年4月30日
- 読了日 : 2014年4月30日
- 本棚登録日 : 2014年4月30日
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