男の名前はサクマ、一言で言えば感性で生き粗暴に生きて来た。
仕事は自転車のメッセンジャーである。直感が働き危険と隣り合わせな仕事ぶりである。退屈な日常を壊したい反動で危険を楽しんでる節もある。そんな直感が外れ仕事中にクラッシュした場面から始まる。
前半は自由だか不規則で不安、後半が不自由だか規律があり安心もできる。主人公サクマの心中を表現している。
この男には安定した日常も煩わしが不安定な日常も同じくなのである。言語化し成熟した社会は男とって生き難いのである。
不安定と安定が両立した良く解らないブラックボックスの中身の矛盾がサクマを遠い場所に連れて行きたくなるのだろか。
円佳の存在もブラックボックスに当て嵌まるかもしれない。もっと遠くに行って全てを忘れてたいのか、彼女との関係回復を少しだけ応援したい気持ちも湧いた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年7月28日
- 読了日 : 2022年7月28日
- 本棚登録日 : 2022年7月28日
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