ティトの助けで二十世紀に帰るための服も見つかり、ハットゥサ城壁内の7つの泉がすべて満ちる夜明けも来た。このチャンスを逃せば、二十世紀の日本に帰れるチャンスは一年後。なのに、そこへ、ティトを虐殺したカシュガ族のズワが、、、!許せない!ティトの仇を討つまでは帰れない。
夕梨のヒッタイトでの恩人カイル王子は王位継承者。
「わたしは私の正妃となる者に厳しい要求をするだろう。人の上に立つ器量、自戒心、自制心、その他にも多くのこと。その代わり私は側室は持たぬ。生涯、その正妃ひとりを愛し抜こう。」というのが信条。
「何!カシュガ族がアリンナを襲った!?」
カイル王子は皇帝陛下の命令で討伐隊の指揮をするため、戦場へ行かねばならない。
「全軍出陣!」
「ユーリ、戦場に行く覚悟はあるか?」
「え?」
「わたしのそばにいろ。必ず守ってやる!」「わたしを信じられるなら一緒に来い!ユーリ!」
「カイル王子!」
「皆も聞いていよう。これは過日、暁けの明星が輝く日、和泉から現れた娘だ」「イシュタルはわれわれのために、この娘をつかわされた」「この娘がいる限り、ヒッタイトに勝利は約束されている」
考えてみれば夕梨はハットゥサの城壁を出るのは初めてだった。「こんなことになるなら歴史の勉強もっとしておくべきだったな」
うんうん、わたしもそんなロマンスがあるなら今からでも歴史の勉強するよー。
まさか、どさくさ紛れにユーリが跨った馬が暴走してことで、カイル王子らに、「戦車より騎馬のほうが機動力がある」と気づかせることになろうとは。ユーリは歴史をつくり勝利の女神となった。
だけど、またもや毒を飲まされ、死んでしまう。え、二巻で死ぬ?
これは白雪姫のパターンだよ。
カイル王子ー!
- 感想投稿日 : 2023年3月29日
- 読了日 : 2023年3月29日
- 本棚登録日 : 2023年3月29日
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