1960年代にアメリカで衝撃を呼んだ、あまりに有名なR. Carsonの本。
生産至上主義の時代に、行き過ぎたDDTの使用が及ぼす生態系への影響を危惧して、闘病生活の中、この本を執筆することによって殺虫剤と農薬の影響の真実を伝えるという自らのミッションを果たしました。
彼女のお陰で、環境に対する世界的な感心が高まって、大気、土壌、水、といった自然における環境破壊を抑止する様々な法律や枠組みが整備されていったといっていいと思います。
諸悪の根源は、やっぱり人間のエゴ。
京都議定書以降の先進国の状況を考えると、ある意味、現代社会と全く同じ構図を見ているようです。
しかし、彼女の真摯な思いに非常に感銘を受けました。
文章もピカイチ美しいです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
環境、サステナビリティ
- 感想投稿日 : 2010年10月2日
- 読了日 : 2010年10月2日
- 本棚登録日 : 2010年9月12日
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