マレフィセント [Blu-ray]

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感想 : 7
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この映画のテーマはまったく「アナと雪の女王」と一緒。
つまり、「女の幸せは男から得られるものではない(むしろ男に頼るのは害悪である)」、言い換えると「女同士がいちばん信頼できる」、そしてもう一つは「異なる価値観の人たちが共生できる社会を作りましょう」ということである。
「アナ」も「マレフィセント」も大ヒットしたから、これからのディズニーはおそらくこれを「黄金律」として映画を作っていくだろう。
でも、これをマンネリと言うのはおかしい。だって、「王子様がお姫様を救う」というおとぎ話は何千年も前から繰り返された超マンネリ・パターンなんですから。
このマレフィセントでは、王様も王子様も役に立たない。王様のほうはむしろマレフィセントを捨てた男であり、彼女の愛を利用して王位に就いた野郎である。また、王子様ときたら、オーロラ姫のことを何にも知らないのにキスしたがる、どスケベ男である(なのに、エンディングにおまえがなぜいるんだ!! このあたりの不徹底さは監督が男性だからか? ちなみにメインのシナリオライターは女性です)。本当に男ときたら・・・なのである。
そういう意味で、この映画はまさに21世紀のディズニーを象徴するような作品であるが、でも「大人の鑑賞」に耐えられるかといえば、そこはおとぎ話ですもの。あんまり高望みはしないほうがいいですね。まあ、時間があったら見たらどうでしょう、っていうくらいかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 非ホラー部門
感想投稿日 : 2014年7月22日
読了日 : 2014年7月22日
本棚登録日 : 2014年7月22日

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