「これから転生する予定の人向け」とあるが、設定の割に内容は常識的。中学生向け社会科参考書の棚にあっても馴染むかも。
集団戦術から始まって築城術や陣地戦、指揮命令系統や通信技術、...とそれなりに書いてある。兵站に触れていないのは不思議だが、あまり面白くないから割愛したのかもしれない。
第一次世界大戦以降の総力戦まで来たところで国家運営について書こうと思ったのか政治経済の話になり、さらに人心掌握術に興味が移ったのか心理学の話も出てきて、最後は「普通の人間一人がチートになったところでどうにもならん」と我に返ったのか、技術インフラの重要性で着地している(なぜ軍事強国の話が図書分類法の話に...)。
各分野のマニアからすると浅い内容だと思うが、別にマニアになる気はないが、話に付いていけるくらいの知識はあった方がいいかも...という人にはちょうどよいと思う。
著者の思想も出ていないのでその点も読みやすい。
買ってまで読む価値があったかというと微妙だが、元は取れたような気がする。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年2月20日
- 読了日 : 2019年2月20日
- 本棚登録日 : 2018年11月6日
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