毒入り中国ジョーク集 笑う中国人 (文春新書 616)

著者 :
  • 文藝春秋 (2008年1月21日発売)
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本棚登録 : 69
感想 : 18
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中国で日本人って相当叩かれているんだろうなーと思って
興味本位で読んでみました。

結論から言うと,これは本当に面白かったです。
久々にピンインを見て,大学1・2年生の時に中国語を学んでいたことを思いだしました・・・w
もちろん中国語がわからない人でも読めますが,実際にピンインで中国語の発音をしてみると,韻を踏んでいたりして(これも漢詩の流れを汲んでいるのかしら・・・?!)なかなか音の感じがいいです。

日本人がジョークに使われているのは,もちろん読んでいて気分のいいものではありませんでしたが,それがどういう背景のあるものなのか,どういう視点で中国人は日本人をジョークのネタに使っているのか,などが理解できました。

中国社会の問題や,中国人の価値観などもわかり,とても興味深い本でした。言語はやはり文化と切り離すことのできないものだなあと改めて思いました・・・。
そして中国人は率直にすごいなあ,とも思いました。
日本人はダラダラ言い訳することをよしとしなかったり,シャイだったりするので,あまり言論を好まないような風潮があるように思います。私もそういう価値観で,それでよしとしているんですが,絶対に中国人には論破されそうです・・・。グローバルな人間になるなら,発言力を磨かないと,と思いました。
(が,実際,グローバルな人間は目指してないのでこのままでしょうw)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2012年2月4日
読了日 : 2012年1月22日
本棚登録日 : 2012年1月22日

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