プロファイリング(犯罪心理分析)の手法を用いたまったく新しい採用面接ノウハウ。相手の「ホンネ」と「人物傾向」をつかめば、「入社後に活躍できる人」がわかります。 (Amazon.co.jp)
これは面白かった。プロファイリングは聞いたことがあったが、犯罪心理に用いる縁遠い手法なんだろうなぁというのが率直な気持ちだった。ドラマで犯人の人物像を浮かび上がらせるための手法という認識だったが、これは初対面の相手に対して人物像を浮かび上がらせる手法だったのだ。
ポイントは「直接質問」と「確認質問」を適時適所で効果的に使用することらしい。また、相手のウソをついているサインを見逃さずプロファイリングしていくことが重要だと説いている。面接官は決して「間接質問」と「誘導質問」を使用してはいけないのだ。ただ、求職者への心を開かせるために、気持ちはいつもニュートラルで公平な姿勢が大切とも説いている。
私も面接をする立場にいるので、過去の面接状況を思い返してみると、『この人が当社に必要な人材であってほしい』と潜在的に思っていて、客観的判断が鈍っていたことがあったと思う。実際、長く勤めてもらえると思っていたが続かなかったスタッフもいたから。
このプロファイリング手法は面接のみならず、あらゆる場面での人物洞察にとても有効な手法だと思う。コミュニケーションって奥が深いなぁと感じつつ、もっと鋭く深い洞察力を身につけないといけないなと感じさせてくれた。スラっと読める内容なので、時間が取れにくい方もオススメです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ビジネス・経済
- 感想投稿日 : 2010年4月8日
- 読了日 : 2009年2月10日
- 本棚登録日 : 2009年2月10日
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