この本は、私たちが自分たちの弱さを認識した上で、これらの弱さに打ち勝ち、人生をより自分で主体的に関わるための具体的な戦略を私たちに教えてくれる。しかも、自己啓発書にありがちな精神論ではなく、個別具体的なマニュアルとなっているのが特徴だ。(本書より抜粋)
素晴らしい内容だった。読破するのにかなりの時間とエネルギーを費やしたが、それ以上の認識を私に与えてくれた。
本書では人生の法則を10に分類し、これらの法則に則って人生戦略を立案することで有意義な人生を送ることができると説いている。人生でウマくいっていない問題などは、必ず法則のどれかが機能していない。自分という人間性を見直す意味でもかなり有用させてもらえた。本書の特徴は、読んで終わりというものではなく、チェックリスト・フローチャートなどで人生戦略を具体化することで将来像の明確化やモチベーションアップを大いにさせてもらえた。また、定期的にチェックすることで、人生の「北極星」をしっかり捉えて突き進むことができそうだ。
順風満帆に人生を謳歌している方は本書は必要ない。しかし、惰性や周りの環境から満足な人生を送れていないと思う方は是非読んでみたらいい。結局は自分の責任で現状に陥っているということが理解できると思う。私も人生の決断を下した身なので、身の引き締まる想いがしたのと同時に戦略的人生の大切さが痛いほど理解できた。心に突き刺さった一文を以下にメモしておきたい。
自分は「自分だけの」人生を送っていることを認める決意をしなければならない。進んでこう言うのだ。「しばらくの間は傷つくかもしれない。しばらくはおびえるかもしれない。でも私には、そうするだけの価値がある。これまで、目標や夢を抱くチャンスさえも自分に与えずにいたけれど、もうそんなことは終わりにする。私は目標を定め、戦略を練り、行動をとるつもりだ。」
夢・希望のある人生ってとっても素敵だ。私も新しい人生に胸を躍らせ、しっかりと歩んでいこう。
- 感想投稿日 : 2010年4月9日
- 読了日 : 2009年4月16日
- 本棚登録日 : 2009年4月16日
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