王と后 (小学館文庫 C み 4-5 キャラブン!)

著者 :
  • 小学館 (2022年3月4日発売)
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本棚登録 : 182
感想 : 15
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『桜嵐恋絵巻』以来な気がするけど、相変わらず深山さんの作品は読みやすく面白い。タイトルがものすごいシンプルなのも逆に目を引いた。
ちょっと特殊な設定で最初は小難しい感じがしたけれど、読み進めていけばさほど気にならない。
中継ぎだからと侮られている王と、決まりだから仕方なく迎えられたけど厄介者扱いされてる后が、徐々に打ち解けていく感じがとても良い。まぁほとんどは王の方が初見で一目惚れしてくれたおかげだけど。
個人的にはもう少し鳴矢の態度が王様っぽかったら良かったなとは思ったけど(中継ぎとはいえフランクすぎないか?)気安く会えない嫁を想って右往左往してんのは可愛かった。
事件のせいで鳴矢の中継ぎ扱いが変わりそうな気配もあるし、淡雪の天眼天耳の術がバレるのか、明かすのかも気になるので続きも楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年8月10日
読了日 : 2023年7月22日
本棚登録日 : 2022年6月20日

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