親父がクズすぎて笑えない。
家事家計を切り盛りし、部活動も続けられなくなり、勉強との両立で寝不足になり、生活を続けられなくなる不安で涙する。
ここまで悲惨な状況を、コミカルな雰囲気に仕上げているのは確かに凄い(それでも許容できない人はかなり多そう)。
ここまで極端な例は稀だろうが、規模の小さい自営業のこどもは家業の手伝いをさせられることは多いはずで、似たような境遇の子がいることを考えると腹が立ってくる。
子どもであることを許されない子どもというのは、実に悲しい。
今作の主人公である歩未が子どもでいられるのは、公私ともにサポートしてくれるあかねちゃんのお陰だろう。
彼女の存在が唯一の救いであり、最後の良心になっている。
何故父親が描かなくなったのか、歩未が青春を謳歌できる日は来るのか、続きが気になる作品ではある。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年5月4日
- 読了日 : 2013年5月4日
- 本棚登録日 : 2013年5月3日
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