かたり: 物語の文法 (ちくま学芸文庫 サ 24-1)

著者 :
  • 筑摩書房 (2008年2月6日発売)
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感想 : 8
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はなしーかたりーうた
ふるまいーふりーまい
という系列をたどって、行為とその主体の二重化的超出ないし二重化的統合の度合が高まり、またその構造が顕在化するにつれて、「ひとは、いわば日常目前の生活空間の時空への拘束からはなれて、そうした目前の利害・効用に直結するいわば水平の時間・空間から、記憶や想像力や歴史の垂直の時間・空間の奥行のうちへと参入する。この垂直の時間・空間の次元は、その究極において、真に非日常的な<ミュートス>神話の空間、記憶を絶した<インメモリアル>な時間にふれる」というようにいい、さらに、そうした世界が「プルーストやジョイスの記憶や想像力の<かたり>の世界であり、あるいは、ベルクソンの持続と純粋追憶の世界である」といいそえておいた

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: シナリオ
感想投稿日 : 2012年3月31日
読了日 : 2012年4月1日
本棚登録日 : 2012年4月1日

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