反省させると犯罪者になります (新潮新書 520)

著者 :
  • 新潮社 (2013年5月17日発売)
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本棚登録 : 1986
感想 : 233
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子育て世代、誰かを指導する立場にある人すべてに読んで欲しい良書でした。

ありのままの自分を愛する大切さ
人に頼ることの大切さ

これを実現するためのノウハウを具体例をたくさん挙げ解説しています。

【すぐ取り入れたい事】
⭐︎子どもの前で夫婦喧嘩をしない
⭐︎自分を受け入れてもらったら「ありがとう、嬉しい」と言葉に出す。当たり前と思うことをやってくれただけでもOK!
 例「今日も元気に起きてくれて嬉しい!」
⭐︎逆に受け入れて貰えなかった時は「悲しい、寂しい」と言う。ブチギレない。
 例「一体何回デートに遅刻するんじゃ!このボケカスが‼︎社会人としてあり得んやろ‼︎」ではなく、「デートに遅刻されて悲しいわ。」と言う。

【新しい観点を得た点】
⭐︎被害者感情をコンコンと伝えたところで心に響かない。→思い返せば道徳の授業、免許更新のビデオで人生変わった!という衝撃を受けたことはない。
⭐︎負の感情を吐き出し尽くすところが反省への第一歩。他責の感情100%でOK。
⭐︎なぜ問題行動をしなければならなかったのか、その理由、背景を順々に深掘りする。
⭐︎自分を受け入れる(認める、愛する)事ができて、初めて他者視点の感情を考え始める事ができる。

【犯罪に焦点をあてて新しい観点を得た点】
⭐︎罪への罰が量刑なのであり、「反省」したら減刑になるのはおかしい。刑罰は刑罰として受け入れる必要があり、反省とは区別して考える必要がある。
⭐︎逆説的ではあるが、真に反省し幸せになることが、被害者への罪の意識を更に深めることになる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年2月7日
読了日 : 2024年2月7日
本棚登録日 : 2024年2月7日

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