二人で紡いだ物語 (中公文庫 よ 44-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年3月23日発売)
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感想 : 13
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非常にタフでパワフルな女性研究者の、仕事や家族、の話し。

とにかく力強くて、結果もついていて、圧倒されてしまう。
自分程度でガタガタ言っててはダメだなーと思えた。
すごいひと。

途中、彼女が、自分も昔は酒飲みだったが、という文があり、ああ、そんなかんじ、と思った。
まさに豪放磊落。
この時代、女性でここまでやれたのは、本当にすごい。
むしろ、この時代だったからこそ、女性だから、と言われないためにここまでやったのかも。

共働きで激務、にも関わらず、家事育児は全部自分でやっていた。
なぜなら、そのことで夫と争うと精神的につらいから。
家を自分もやすらぐ場所にするために、その言い争いや不満をぶつけるより、さっさと自分でやったほうがラク、耐えたほうがマシ、という意見。
けっこう理解できるかも。

夫の亡くなるシーンではこちらも涙で読めなかった。
夫婦のきずなっていいものだなあ。

全体に文章がコンパクトで読みやすい。
私の母親にも似ています。(文とか仕事ぶりが)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年12月4日
読了日 : 2013年12月4日
本棚登録日 : 2013年12月4日

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