担任も終わり、学校全体を眺めたり、まとまった知見の書かれた本を読むことでこれまでを整理できるかと思い手に取った本。完全な理論本ではなく、著者のこれまでの経験や実践と、さまざまな本やそれに他の先生方の歩みがちりばめられており、なるほどとうなずきながら読める部分が多かった。一貫した生徒指導体制の確立、行動にはそれぞれの教師に自由を与え、問題の捉え方・考え方は一致させておくべき、など、長年の実践に裏打ちされた言葉には重みがある。教育には、その学校の、その生徒に対する最適解を求めるべきで、普遍的なベストの解答があるわけではないこと、その最適解に至るには、生徒指導部のリーダーシップが必要なことがきちんと語られた良書であった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
英語教育・一般教育
- 感想投稿日 : 2011年7月31日
- 読了日 : 2010年3月21日
- 本棚登録日 : 2011年7月31日
みんなの感想をみる