小人たちが騒ぐので (白泉社文庫 か 1-12)

著者 :
  • 白泉社 (2002年12月18日発売)
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本棚登録 : 352
感想 : 17
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『ロレンツォのカエル』が読みたくて引っ張り出してきた。

改めて読むと、日常のクスッと笑える小ネタから始まって
リトルグレイになりきって締切から逃避したり、
RPG的な6月王国の物語を使って内輪ネタを披露したり、と
かなり迷走している時期に描かれたものなんだなぁと思う。
それ故あちらこちらに話が飛ぶので、正直ちょっと読みづらい。

とはいえ、ここで語られている薀蓄は
ジョン・ケージの4分33秒、ショーペンハウエル、リトルグレイ…等々
この本で初めて知って、今でも心に残っているものが多い。
その意味ではやはり川原ワールド健在といったところか。
「『フォレスト・ガンプ』って映画の主人公の名前何だっけ?」とか
すっとぼけた遣り取りもカワハラ教授ならでは。

最近の著作はだいぶご無沙汰。
『レナード現象には理由がある』のあとは読んでないな。
最近のも読みたいな、と改めて思った。
…そういえば、この話を連載していた『PUTAO』、気づいたら無くなってたな…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイコミック
感想投稿日 : 2013年6月30日
読了日 : 2013年6月30日
本棚登録日 : 2013年6月30日

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