作家宇野千代の十七、八年間一行もかけていないと言う衝撃的な告白から始まります。そして、中村天風の「人間は何事も自分の考えた通りになる」という言葉で、宇野千代は作家として蘇った。中村天風の2度も死にかけた、スパイとして、求道者として過ごした濃密な経験から紡ぎ出される言葉に、とても前向きな(積極的な)活力が貰えます。
江戸っ子気質のさっぱりとした、歯に絹着せぬ話しぶりも、ライブ感そのままに表現されています。軍事探偵とし、加藤清正よりも人を殺めたという件は、なかなか衝撃でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年8月14日
- 読了日 : 2021年8月14日
- 本棚登録日 : 2021年8月14日
みんなの感想をみる