エンジニア、さらに言えばプログラマの働き方に対する本。プログラマはどう働くべきか、周囲は彼らを活用させるためにどうすればいいのかを説明している。
ものすごく簡単に言えば、互いにコミュニケーションが取れる状態をチーム内に構築する、周囲(マネージャなど)は彼らの邪魔になることはしない(邪魔になること:電話を掛けたり電話対応させたり集中力が途切れるようなこと)などが挙げられている。それと似たようなことが実例とともに繰り返し述べられているのがこの本の主な内容である。実際にはプログラマが成長する際の学習環境についてなども含まれている。
さて、そうするとプログラマが勝手気ままに周囲に対してふるまえるかのように読めてしまうが、そうではなくここでいうプログラマはそれぞれ第一線で活躍できるような技量を持った存在のことであり、ぴよぴよのプログラマが好き勝手に要求していいわけではない。そんなひよこが成長できるような学習環境も提供するのが環境の責務であると述べているのは先述の通りだが、どちらかというとやはり自身で作業・責務の最適な姿が見えるプロフェッショナルなプログラマを対象としている。
そしてそれは書末にある「自由電子」という語に集約される。よい軍隊のように前線で各個人が高い能力でもって判断・連携する組織的な活動というイメージがぴったりあう。
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- 感想投稿日 : 2022年1月14日
- 本棚登録日 : 2021年10月25日
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