図書館の大魔術師(6) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社 (2022年6月7日発売)
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本棚登録 : 503
感想 : 10
5

さながら熱血学園ドラマの様な展開を見せつつ、なんかちょっとラブコメ的な香りも醸しつつの、もちろん王道ファンタジーも抜かり無く見せつけてくれつつの、ミステリアスな伏線をビシビシ張っていく、控え目に言って面白過ぎる漫画。


多民族・多宗教の人々が暮らす世界観の作り込みが尋常でない。
シオの言葉「何かを信じて頼るって すごく大切なことなんじゃないかって僕は思うんだ」「何かに少し寄りかかることで力強く立てるなら 信仰という”習慣”が力を与えてくれるんだと思う」(p72)が実に分かり易くて、近頃何かと話題の’信教の自由’についても理解する一助になるのではないだろうか。

また学園パートに於いても、超絶進学校に親のコネで入学してしまった中の上くらいの成績の人のコンプレックス・ストレス・フィーリングが物凄く切実かつリアルに描かれる。「私をあしらわないでくれ」(p116、p117)と色々な感情がせめぎ合う、見開きコマでのメディナの表情は何とも言えない。と、この心の叫びに応えるようにp133、p134でシオは真っ正面から彼女と目と目を合わせて叱り飛ばすのだがこれがまた爽快。そしてシオ・オウガ・メディナのへっぽこ3人組がハイタッチするシーンはもう最高。

オウガちゃんが相も変わらずかわいい。「わからんのポーズ」(P91)とかずるいくらいかわいい。このままシオとのフラグが成立するのかな?けどシオ、村に可愛い幼馴染がいなかったっけか。

そしてソフィさんの謎。なんちゅう所で終わるのよ。

続き読みて〜!


1刷
2022.11.18

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年11月18日
読了日 : 2022年11月6日
本棚登録日 : 2022年11月7日

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