中東の絶望、そのリアル

  • 朝日新聞出版 (2016年11月18日発売)
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著者は、NBC首席海外特派員。テレビ記者として現地から中東の様子を伝えてきた。
本書では、1996-2000カイロ、2000-2003エルサレム、2003-2006バグダット、2006-2007ベイルート、2008-2011カイロ・リビア・シリア、2011-2013シリア、2012-2015中東周辺、2015ニューヨークと各地にいたときの状況を振り返り語っている。

本人が各地を移動しいるため、各地の通しでの状況を理解するのには不向き。あくまでも一人のジャーナリストが中東で味わってきた歴史の一断面を切り取った記録。

ジャーナリストであるがゆえなのか、筆致は乾いている。熱量のようなものは、すでに当時のテレビレポートで出してしまっているので、読んでいると当時のテレビレポートをリアルタイムで見ていたかったという気持ちにさせられる。
そのあたりが、ジャーナリストとルポライターとの違いなのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ルポ・ノンフィクション・社会
感想投稿日 : 2018年2月3日
読了日 : 2018年1月17日
本棚登録日 : 2018年1月17日

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