中高年ひきこもり―社会問題を背負わされた人たち― (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社 (2019年11月2日発売)
3.52
  • (5)
  • (7)
  • (5)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 117
感想 : 10
5

【ちーちゃんさん(数値調理会)のレビューです】
団体情報:http://www.matsudo-sc.com/orgs/org-0368

印象的な記述に中高年ひきこもりの 一番多い契機は 中途退職 とある。準備なしに不意に退職するショックは大きい。公式には61万人とあるが実態は? その死因の一番は癌、うつ病とある。正解が見えない無限ループの考え過ぎが誘因だろう。思考を捨て感性で生きる禅式自然さが役立つのではないか?大多数は家族との不和である。最初は 温かい目で見てくれた家族も半年もすれば 冷たく厳しい視線が飛んでくる。家族と離れて 一人暮らしができる資力がある場合救いがある。と事例から読める。
むしろ野宿者支援などボランティア活動に参加して多様な一人暮らしを見聞し交流する人助けを通して、生活保護申請など自己を客体視できることが望ましいのではないか?
たまに居る「粋な一人暮らし、孤独死にも理解ある印象を!」と強がる人は、他人迷惑に気を回さず、自分ばかりを見つめているのかも?「人間は社会的動物」という初等教育が身について無いのかな?ユーチューブやラインなどのメディアを通して、必要な社会通念の獲得を今からでも!身近な話と二晩で読んだ。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 人権・孤独・貧困・居場所
感想投稿日 : 2022年5月27日
本棚登録日 : 2020年12月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする