好きにならなくてもいい (SHYノベルス306)

著者 :
  • 大洋図書 (2013年6月29日発売)
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本棚登録 : 148
感想 : 13
3

初読み作家さんです。
書店で見かけた時から表紙の構図が素敵で気になっていたのですが、作品はイメージそのままのどこかヒヤリと感じさせる静かな文章に引き込まれました。
画廊の受付兼事務の青年が主人公で、新規の客である会社経営者らしい男と親しくなるうちに、自分が恋愛できない体質であることをポツリとこぼしてしてしまう。自分もそうだと話す攻に恋する必要のない大人の関係をもちかけられて乗ってしまうお話し。
「好きにならなくてもいい」から、とても気楽で甘えられて、大人な男のエスコートと割り切った付き合いが心地よくて、日常が少しずつ高揚してゆく受が、男の『嘘』を知って戸惑いはじめてから物語が急展開を迎えます。

主人公の雇い主で画家で叔父の男が、電話でしか登場しないのに妙に存在感があるキャラで気にいりました。
なんだか可愛い人のようです。
スピンオフが読みたいな~。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 椎崎夕
感想投稿日 : 2013年11月30日
読了日 : 2013年11月24日
本棚登録日 : 2013年11月21日

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