撮りだめ映画を観る期間で選んだ作品。
集中して観れる状態でないので邦画をチョイス(日本語だと台詞の取りこぼしが少ないはず…という見込で)選んだ作品2つとも中々好きなタイプで消すのが惜しまれる。
あらすじは、優秀な親御さんと同じ職業ながら三流弁護士で人生がうまくいっていない深津絵里演じる主人公が最後のチャンスの裁判に臨む。そな裁判というものが、被告人が持つアリバイが犯行時刻に金縛りに遭っていたというものでーー
三谷さんの作品は、一話完結っぽいドラマや映画で観ていたが、特に映画だと好き嫌いがはっきり出てしまうのでしばらく遠ざかっていた。もうありえないでしょう(笑、荒唐無稽を大真面目にやる
所(役者さんがうまくハマらないと観ていて辛くなる。実力者揃いになる)が好きなんだけど、この映画は深津絵里、中井貴一、西田敏行、阿部寛他諸々の役者さんが流石でとても良かった。あと古き古き良きアメリカ映画のオマージュと思われる部分、亡くなった親への思慕という所が私の好みに合ったんだと思う。世代が違う三谷さんと同じような映画を観てるのは昔はビデオ屋(それすら古くてネットで今は好みのものをいくらでも観られる時代)もなく名画といわれるものが繰り返し放映されてたからでしょうね。私は「素晴らしき人生」派ではなく「スミス都へ行く」派だけど、ちょっと人生が不調でも映画を観たら愉しくてフッと心が軽くなる作品になってると思う。
個人的には、自分がだんだんと有利な方向に動こうとしてるのに「自分の裁判なのに自分が全然目立ってない!」とか言い出す被告人のKANとかどうしようもなく人間のワガママさとか癖の強さを皆それぞれが持ってて好き勝手に生きてるそれが許される世界、おおらかさとでもいうのかが全編にある所がよかった。
大昔のなんとか狸御殿みたいなオールスター興業映画みたいに沢山の俳優がいろいろな所で贅沢に出ているのも特徴でそれぞれ楽しめる。深田恭子のファミレス店員とか、絶対好きな人多そう。
それにしても深津絵里は、本当に様々なドラマや映画に出ていてすごく強烈な役作りとかは感じないのに、どの作品でも違う役で、今回のこの役もキュートでヒロインに相応しかった。
- 感想投稿日 : 2019年3月30日
- 読了日 : 2019年3月30日
- 本棚登録日 : 2019年3月30日
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