夢とお金をつかむキャリアのつくり方

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2006年6月9日発売)
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著者の逢坂氏は外資系企業を経て、独立・起業。現在は執筆業、資産運用コンサルティングや講演会・セミナーを行っております。

本書は逢坂氏が、どのようにキャリアデザインをしていったか、そしてどのようにすればよいかの指南書になっています。

■「なりたい自分」より「仕事のプロ」
大きく変わりつつあるこの社会、この時代に生まれたあなた自身が、どうするのか、どうしたいのかが問われているのです。
キャリアデザインについて、私は「仕事のプロ」を目指すことが非常に重要だと思っています。「仕事のプロ」になって、社会の中でなんらかの役割を果たし、それに対する報酬をきちんともらう。そうした仕事の当たり前の意味をわきまえず、なんだかよく分からない「なりたい自分」だとか「望む人生」にこだわっても、うまくいかないでしょう。
仕事に対して、「やり甲斐」と「お金」の両方が欲しいというのも、中途半端になりがちでしょう。私は、まずは「お金」だと思います。こういうと拝金主義といわれそうですが、そうではなく、お金を「稼ぐ力」を身に付けるのです。明日、勤めている会社が倒産してもすぐに転写したり、全く業界にでも転職できるくらいの力を磨いておくということです。

■自分だけのデータベースをつくる
仕事のデキる人というのは、営業であろうと、企画であろうと、財務であろうと、オリジナルなデータベースをつくっているものです。
外資系金融機関でチップクラスの営業マンなら、顧客別に数年分の財務データやニュースリリースされた情報を自分のパソコンにインプットしているのは当たり前。そのほか、自分が関わった取引きや、さらには飲み会で耳にはさんだ情報などをもとに、その会社がどんな金融商品をいつ、いくらで買って、それがいまどのくらいになっているか、きちんとExcelで整理しています。

■英語マスターで年収1.5倍
TOEFLなら550点から650点、TOEICなら700点から850点くらいになれば、転職マーケットが数倍に広がり、チャンスは激増します。年収はおそらく1.5倍は堅いでしょう。
勉強方法としては、過去に出題された問題の徹底反復をお勧めします。

■大事なのはキャリアアップ
私が思うのは、「キャリアアップ」が大事なのであって、「転職」はあくまでその手段にすぎないということです。同じ会社で同じ職種に携わりながら、スキルを磨き、ポジションや年収を上げるのもキャリアアップでしょう。要は、自分が描いた描いたキャリアデザインを実現することができればいいのです。
ここを勘違いすると、転職ばかり追いかけることになってしまいます。キャリアを意識した転職でなければ、単なる自分探しに終わってしますおそれがありますし、いわゆる「Job Hopper(転職オタク)」として、企業から敬遠されることになります。

本書は、このようにキャリア形成するにあたり、キャリアデザインの描き方がよく書かれていると思います。
今後、キャリアアップをお考えの方は、ぜひ読んでください。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年4月27日
読了日 : 2012年1月8日
本棚登録日 : 2012年1月8日

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