ショートショートが100話。
「賢さの証明」、「愛はお金では買えない」、「最後の一言」はブラックジョークが効いていて面白い。
比較的本書はブラックな結末を辿るが、それは心の中にある己の闇を引き出すのに持ってこいだ。
自分の心の闇を知れば対処ができる。
インフルエンザと同じで、かかった、とわかれば対処もできるが、わからなければ対処できない。
私は清廉潔白、真っ白なのだ、素晴らしい人間であらねば、と思うからうまくいかなくなる。
かといって私はダメな人間で最低最悪だ、と思いこみすぎるのもまた極端に卑下していてうまくいかない。
大事なことは、認めて、微修正を繰り返すこと。
それが難しいのはわかっているけれど。
一つの話をすぐ読み終えられるので、長い話は苦手という人におすすめ。
いろいろなパターンを読めるので、飽きっぽい人にも。
このシリーズは比較的平易で、種類も多いので、タイトルから引っ張ってみて、つまみ読みでもいい。
読書が苦手なら、全部最初から最後まで読まなくたっていい。
本が好きな私だって初めは文字のない絵本。
ロシア文学はいまだにマンガ、映画、テレビ番組ですましてしまっている。
立派な本を通読するのが目標ではない。
自分がより良く、楽しく生きる糧を得られればそれで十分。
お休みの間は、ちょっとだけ、本を読んでみませんか?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2020年3月15日
- 読了日 : 2019年11月12日
- 本棚登録日 : 2020年3月15日
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