本人の個別具体的な経験や考えを見ず、一般化された社会通念に基づくような反省を促したとしても、それは正論であるから表向き反論できないため黙認するに過ぎず、本人が心の深い部分で納得した上での反省とは言えないことから、再犯や自殺のリスクも高めると指摘する。必要なのはネガティブなものも含めて加害者自身の思いを語らせることであり、その中で加害者が自身の心や思考を自認し、加害行為に至る過程を自身で把握することだとしている。確かに何をもって加害となるのか、なぜそれを自身がするかを精緻に知らなければそれが繰り返されるのは道理と思う。
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カテゴリ:
文庫・新書・単行本 - 教育社会
- 感想投稿日 : 2021年5月19日
- 読了日 : 2020年7月2日
- 本棚登録日 : 2020年7月2日
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