凶悪犯罪者こそ更生します(新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2014年7月17日発売)
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感想 : 2

本人の個別具体的な経験や考えを見ず、一般化された社会通念に基づくような反省を促したとしても、それは正論であるから表向き反論できないため黙認するに過ぎず、本人が心の深い部分で納得した上での反省とは言えないことから、再犯や自殺のリスクも高めると指摘する。必要なのはネガティブなものも含めて加害者自身の思いを語らせることであり、その中で加害者が自身の心や思考を自認し、加害行為に至る過程を自身で把握することだとしている。確かに何をもって加害となるのか、なぜそれを自身がするかを精緻に知らなければそれが繰り返されるのは道理と思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文庫・新書・単行本 - 教育社会
感想投稿日 : 2021年5月19日
読了日 : 2020年7月2日
本棚登録日 : 2020年7月2日

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