10代向けのノンフィクションシリーズ「ちくまQブックス」の本。
普段何の気なしに使っている言葉たちを改めて見直すと、確かに不思議だな、何でだろう?と思うことが大人でもいっぱいで脳がやさしく刺激された。
大人になって言葉に関する本というと、いわゆる「正しい日本語」や「話し方」を学ぶような実用書ばかり見がちだったが、そもそも「ことば」はそういう側面だけでなくもっと自由で創造的なものでもあったなと、思い直せた。
例えば、実はどこか筋が通らない、考えるとおかしいような表現でも、慣れ親しまれてふさわしい表現として自然に使われていて、一つ一つがそこまで厳格なものでは無かったりする。また、慣れ親しんだ表現も、詩や広告などではその組み合わせを変えて、新鮮な印象を与える表現を作ったりする。音を少し変えるだけで新しい擬音語や擬態語もたくさん作れる。ことばはまだまだ使われていないところがたくさんあって、そこから自由に新しいことばをつくってもいい。新しい言いまわしを身につけるほど世界も広がっていく。
もっと「ことば」を楽しんでいきたくなった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年2月19日
- 読了日 : 2023年2月18日
- 本棚登録日 : 2023年2月19日
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