Creativity, Inc. (The Expanded Edition): Overcoming the Unseen Forces That Stand in the Way of True Inspiration (English Edition)

  • Random House (2014年4月8日発売)
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感想 : 1
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久々の英書。やっと読み終わった!アニメ映画はPixar/ディズニー共ほとんど見ないのだけど(著者が両社のトップを兼ねていることも初めて知った)、アナ雪はじめ他の追随を許さない強さを20年にも渡って持ち続ける秘訣を少しでも知りたい、と思い購入。熱い本。著者は凄い技術を持っているだけでなく、リーダーとしても素晴らしい。参考にしたい点は3つ。
【1】優秀な人材への信頼。もちろん品質へのこだわりは凄いのだけど、「正しい人材と正しいケミストリーを得ることは、正しいアイディアを得ることより大事」「アイディアは人から作られる。ゆえに、人はアイディアより大事なのだ」という人への信頼がベースにあってこそ。表彰や休暇制度や意見交換イベントや果ては本社ビルの作りなどを通じて、その優れた人材が継続して成果を出す環境を整えている。更には現場が本当に情熱を持っていると感じたら、(あのスティーブ・ジョブスでさえ)自分の考えと違っていても強制せず、任せる。
【2】失敗へのスタンス。「失敗はクリエイティビティの一部」「できるだけ早く間違えろ」など、優れた作品には失敗が不可欠という哲学。「あなたの会社が「誰の失敗だ?」と問うているなら、それは失敗を非難する文化だ」「マネジメントの仕事はリスクを防ぐことではなく、リカバーする能力を培うこと」。耳が痛い。
【3】実体験の重要性。体感することを強く推奨されていて、例えばファインディング・ニモのスタッフの多くがスキューバの免許を持っているのだとか。面白かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2014年9月6日
読了日 : 2014年9月6日
本棚登録日 : 2014年9月6日

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