海外ドキュメンタリーなどを見るたびに、チベット、中国、タイの仏教と日本の仏教があまりにも別物なことに違和感を感じていたので、この本を読んですっきりした。日本仏教の各宗派、キリスト教との違いについてもやっと理解出来た。
藤原新也氏のガンジス川で犬が人の死体を食べる写真を思い出す。
人は死ねばただの物質でしかないという思想が、まだ市井の人たちの間にあるから、ああいう光景だったのだと、この本が説明してくれたかのようだ。
かつて物理や科学などの学問がなかった時代、仏教は釈迦の教えを伝えるだけでなく、それらの役割も担っていたと考えると、なおのこと悟りを開くのは容易ではないと感じる。
般若心経のマントラの起源が、実はシュメール語であったというのも興味深い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
Pensée, Philosophie
- 感想投稿日 : 2012年9月25日
- 読了日 : 2012年9月20日
- 本棚登録日 : 2012年9月25日
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