時は止まったふりをして (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社 (2018年5月29日発売)
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本棚登録 : 132
感想 : 10
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本作『時は止まったふりをして』の感想になります。

まず本作は、高校生時代をガラケーと共に過ごした世代に凄い刺さる作品ですので読者を選ぶかもしれませんが、私はドンピシャの世代で共感の嵐でした。

そして感想ですが、知葉(登場人物)が良い人過ぎて泣けました。そこまで出来ると、もうカッコいいとしか言えません。

高校時代を過ごす登場人物達の日常と、その10年後の彼らの視点で振り返る高校時代。交互に語られる青春の中で起きた謎は、当時と今で違った色合いを感じさせつつ、ゆっくりと明らかになる真相は胸が苦しくなります。

藤石波矢さん初読み作品ですが、辻村深月さんや凪良ゆうさんに似た読みやすさと優しさを受けました。ブックオフの日に何故か手に取った本作でしたが、私にとって素敵な掘り出し物でした♪

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: レビュー済み
感想投稿日 : 2023年8月13日
読了日 : 2023年8月13日
本棚登録日 : 2023年7月29日

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