勝間和代 成功を呼ぶ7つの法則

著者 :
  • マガジンハウス (2008年12月10日発売)
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成功を呼ぶ7つの法則/勝間和代/20090308 (3/7)


1.三毒追放を実行する 1
2.投資と消費の区別をつける 1
3.自分をGoogle化する 2
4.上手にわがままになる 2
5.Giveの5乗を実行する 2
6.心と体の体力をつける 3
7.セレンディピティを持つ 3


1.三毒追放を実行する
 「妬まない、怒らない、愚痴らない」これを行うだけでツキは、倍は良くなり、おもしろい仕事やいい友人関係につながりすべての幸運が巡ってくる。
 妬みたくなったら、なぜ相手が妬みたいほど優れているのか、相手は、どのような努力を行ってそのすぐれた部分を手に入れたのか、自分でもまねられる要素があれば、取り入れる。まねられないなら、自分の違うスキルで補完できないか考える。
 怒りたくなったら、なぜ、相手に怒りを覚えるのか分析し、怒りに再現性があれば、どのような対策を相手に打てば、もう一度同じ状況で起こらなくてもすむのか、クレームの付け方などを考える。
 愚痴りたくなったときには、なぜ、ぐちを言うような状況なのか、冷静に環境を見直す。その愚痴の原因が外部にあった場合には、どういう影響を与えれば、ぐちの発生を抑えられるか、考える。自分の内部にある場合には、時間の使い方や態度で変化できるところはないか、検討する。

2.投資と消費の区別をつける
 すべてのお金と時間の使い方を「投資」と「消費」にわける癖をつける。
 「投資」その効果が長期間にわたり将来の有形無形の利益としてかえってくるもの。
 「消費」その場で効用を楽しんだ後にすぐ消えてなくなってしまうもの
 つまり、すぐになくなってしまう「消費」は、無駄を避けて、時間やお金を節約する。見ても見なくてもいいようなテレビとか1シーズンしか着られないような流行りの服、複数の手段がある時の交通費などは、けちけちする。
 「消費」でケチったお金は、投資に回す。
 将来使ったお金や時間に利子がついてかえってくるようなものには、惜しまずに時間もお金も使う。
 たとえばノートパソコンをいいものにすると自分の将来をいろいろな面で開き明るくしてくれる。
 運動に使うお金や時間は、多額になったとしても、健康を害することを避けられたり、仕事の効率が上がるリターンを考えると投資になる。
 自分や子供に対する教育費も投資。
 エンターテイメント目的でない読書の時間や服装や身かけについて整えるのも投資。
 オーラは、無意識の中で感じる相手のパワーであり、「投資」に時間やお金を惜しまないことで得られる。そのオーラは周りの人をひきつけ、成功を呼び込みやすい体質を導く。
 投資には、お金と時間を惜しまない。それだけで成功の種が回ってくる。



3.自分をGoogle化する
 意思を信じず、仕組みを信じよう。
 私たちは、心弱い存在であり、すぐにやすきに流れ、長期的にいいことでも短期的につらいことはどんどんやらなくなってしまう。また逆に、短期的には楽しいことで長期的には害をなすことをどんどん取り入れてしまう。これを置きなうために仕組みを作る。
 やりたいことを行動レベルまでに落として、それを支える仕組みを作り続ける。
 忙しい中で勉強を続けるには、通勤電車で耳から勉強できるオーディオブックを活用し、充電の速いデジタルオーディオプレイヤーを用意する。
 単にがんばりたいだけではなくて、がんばらないでもつづけられるちょっとしたしくみをどんどん取り入れていくこと。




4.上手にわがままになる
 いい人になりすぎず、相手も自分も大切にする。
 わがままを言わないということは、相手に唯々諾々と従って流されていることであり、常に自分の能力をどうやったら最大限に発揮できるか、その試みを放棄していることになる。
 上手なわがまま、つまり意思表示は自分も大事にし相手も大事にする大切な技術であり、考え方。
 Assertive:自分のことを大事に扱う権利があり、扱ってもらう権利がある。
 大事なことは相手と自分とのあいだに信頼関係を気づき、どのように自分をあつかってもらえれば、あるいは、どのように相手の能力を活かせば、2人の総合結果として最大の成果が発揮できるのかをいつも考える癖をつけること。
 この法則をしっているだけで、相手がどんどんと信頼をし、成功を運んできてくれる。




5.Giveの5乗を実行する
 情報と人脈に投資する。
 ギブアンドテイクではなく、与えて与えて、与えまくれの法則。
 相手が不得意なことや時間のかかることで相手の欲しいものでかつそれが、自分が相対的に優位なもので、時間やお金がほとんどかからないものがあったら、どんどん相手に与えましょう。
 その典型的なものが人脈と情報。
 すぐれた情報を手に入れるのには時間がかかるが、一度手に入れてしまったら、その後共有しても価値が薄れるどころか、返って増すようになる。
 人の紹介を求められたら、紹介者、自分、紹介された人すべてにメリットが生じる
 いろいろな所で、他者のためになれそうなことをコツコツと繰り返していると「返報性」の法則になる。つまり、こちらからGiveをもらった人は、機会があれば相手にお返しをしようと思う。
 大事なことは、自分の人脈や情報が人にあげられるほど、あらかじめ豊富でいけないということ。
 したがって、成功を呼ぶためには、いかにいい情報やいい人脈をため込むか、行動の一つ一つに癖として習慣化すること。い情報はすぐメモする。いい人と知り合えたら、名刺交換はもちろん、メールなどでつながりを強化していく。





6.心と体の体力をつける
 心には、判断力を。体には筋力と持久力をつける。
 集中力は、体力から生じる。
 新しいことにチャレンジするにも、人に対してGiveの五乗をおこなうにも、精力的に活動範囲を広げるにも、相手に対してアサーティブにふるまうにもすべて体力が基本になる。
 スムーズに体が動けないと、余裕がなくなる。
 体力があれば、相手に対して余裕が生まれ、成功が生まれる。
 体力のもとは、筋力の瞬発力、持久力と最大酸素摂取量などの持久力である。
 こういった体力は自然につくことはなく、普段から意識してつけていく必要がある。
 普段からエスカレーターでなく階段を昇る。ひと駅ぐらいなら徒歩で歩く。毎日ほんの少しの運動でいいから続けるなど。
 体力をつけることで心の余裕も生まれ、そうすると今度は心の体力、すなわち、決断力がつきやすくなる。
 大きな決断が必要な場面では、突然決断力が上昇することは無く、普段の決断で訓練を繰り返すことで、大きな決断の成功力を高めていく。
 体力・決断力を鍛えることで、心身が鍛えられ、相手との関係性が良くなり、幸運が集まる。




7.セレンディピティを持つ
 セレンディピティ:偶然の中から新しい幸せを見つける能力のこと。大切なのは、偶然をただ待つだけでは無く、セレンディピティが生じそうな偶然の回数を増やすこと。
 じゃんけんに勝つ回数を増やそうと思った場合、大切なのは勝率を上げることではなく、じゃんけんをする場面を増やすこと。
 仕事や自分の能力開発での新しいチャレンジについても、同じ。仕事の中で何か新しいアイデアを思いついた時には、自分の裁量の範囲内であれば、さくさくと試してみる。
 上司の許可が必要なものについても、積極的に提案してみる。モチロン反対を受けたり、うまくいかないものもあるが、やらないものは絶対にうまくいかない。
 成功の種は世の中に偏在している。その成功を呼び込むためには、こちらからその成功の種に近づいて行って、種を開花させなければならない。開花のきっかけは、じゃんけん、じゃんけん、またじゃんけん。つなわち「行動する」こと。
 家でじっと待っていても、宝くじのように成功が回ってくることはない、ひたすら成功を獲得すべく、じゃんけんする場面を増やす。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 生き方
感想投稿日 : 2014年3月19日
読了日 : 2009年3月8日
本棚登録日 : 2014年3月19日

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