箱の中のいつかの海 (KCデラックス BE LOVE)

著者 :
  • 講談社 (2014年5月13日発売)
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本棚登録 : 62
感想 : 5
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一本の映画を見終わったような気分になりました。

曾祖母の遺品の中から出てきた、曽祖父とは違う名前の婚姻届。16の時に四国から農地を求めて北海道へやってきて北海道で結婚したということしか知らなかった曾祖母、曽祖父と「理想の夫婦」であったはずの彼女のことを知るために、主人公高瀬あかりはひとり四国へ向かう。そこで耳にする曾祖母の話には良いものは無かった。

曾祖母の住んでいた家を探すために訪ねた役所の窓口でさっそく冷たくあしらわれたり、年寄り連中は何かを知っているように口をつぐんだり。
最初のうちは人物像が見えなかった曾祖母の、本当の姿が見えてくる後半はもう、ハラハラして読むのが止まらなかった!!

曽祖父の姿が見えなかったのもラストのためだったのかと思うとうわーっと感動する。

曾祖母・三好織江を松たか子さんが演じて映画にしてくれないだろうかと、わりと本気で思った。映画になったら、舞台の瀬戸内の景色がよりいっそう生えるだろうなぁ…!漫画だと白黒なのでほんの少しだけ残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 家族
感想投稿日 : 2014年5月15日
読了日 : 2014年5月15日
本棚登録日 : 2014年5月11日

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