瑠璃宮夢幻古物店(1) (アクションコミックス(月刊アクション))

著者 :
  • 双葉社 (2014年5月10日発売)
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本棚登録 : 253
感想 : 19
4

不思議な力を持った古道具を扱う古物店のお話。
店長はどこか謎めいた女性・瑠璃宮真央。いわくのある古物を売る。そのあとはもう、道具を手にした人間次第。

道具は手にした人間によって良くも悪くもなるというお話で、前半は1話完結形式、後半は話が続いている。

1話目は心を映す鏡の話。道具の設定は目新しくないけれど、鏡をきっかけに吹き出る姉妹のやりとりが面白い。
2話目は過去を映す老眼鏡。幻だとわかっていても手放せない。
3話目、ぬいぐるみのお友達。ゆいかちゃん、超いい子!ほんのりあたたかいお話。一番好き。
4話目5話目、おじいちゃんの香炉。一家をまとめていた人が亡くなり、遺品を手放すことになったが、そのことについて家族の中で揉め事があり…。段々家族がひずんでいく、その過程が怖かった。
6話目、渡りの同業者・横溝ゆかり登場。どんな形であれお客様が幸せになれるものを売るのがモットー。真央さんよりもやりたいことがハッキリしているけれど、不気味さはどっちもどっち。2話で出てきた家族が再登場する。
7話目。4・5話で出てきた少女が瑠璃宮古物店へ、雇ってくれと押しかける。次巻へ続く。

6話目まではダークな雰囲気で良かったのに、7話目で少女が出てくることで賑やかな雰囲気に変わってしまう。また、6話・7話では今までに出てきた人物が再登場する。これがとても残念だった。不幸な道を辿った人を救いたいのかもしれないけれど、物語のその後を想像するという余韻に浸りたい私は、がっかりした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ホラー
感想投稿日 : 2014年8月2日
読了日 : 2014年8月2日
本棚登録日 : 2014年8月2日

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