数字と踊るエリ 娘の自閉症をこえて

著者 :
  • 講談社 (2011年4月19日発売)
3.58
  • (7)
  • (14)
  • (13)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 102
感想 : 16
3

著者は臨床心理士である。精神病に関しては知識を持っていると思われがちだが、自閉症に関しては全くの門外漢だった。そんな彼の幼い娘がどうも様子がおかしい。「彼女の個性なのだろう。これから少しずつ成長していくのだろう」と思っていたが、自閉症との診断を受ける。
それから手探りの療育が始まる。

高機能自閉症(アスペルガー症候群)についての本は何冊か読んだことがあるが、知的発達の遅れを伴う自閉症の本を読むのは初めて。
言葉によるコミュニケーションも難しく、自閉の世界に閉じこもる娘との間の壁に、何度もくじけそうになる。なんとか普通学級への登校が続けられるまでに療育が進んだのは、全てを娘に注いだ両親の愛情によるものだろう。

著者の娘の障害は、中程度だとのこと。自閉症に興味があって読んでみたけれど、高機能自閉症と中程度では全く障害度が違う。これが重度だとどうなるのか?
奥が深い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 介護・認知症
感想投稿日 : 2019年2月21日
読了日 : 2013年1月22日
本棚登録日 : 2019年2月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする