ホ・オポノポノ奇蹟の原点 カフナの秘法 (超★スピ 7)

  • 徳間書店 (2009年8月1日発売)
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感想 : 8
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以前に、会社のとても心優しいおばさんに「ホ・オポノポノって知ってる? おすすめよぉ~。人生が豊かになるわよぉ~」と言われて、1、2冊本を読んだのですが、残念ながらまったくピンと来ず。

「愛しています」、「許してください」、「ごめんなさい」、「ありがとう」、の四つのフレーズを絶えず唱えるだけ!!
・・・って、難しくないかい?
みんなほんとに本気でそんなことぶつぶつ唱えてんのかしら?
少なくとも私は、意味もなく理由もなく、それらのセリフは言えない。
何か秘儀の中で抜け落ちている大事なものがあるはず~!と思ってました。

で、この本を読むに至る。
最初に「一般に流布しているホ・オポノポノは、全部で十二段階ある本物のホ・オポノポノの一部にすぎない、本来の教えが原形を留めなくなるほど水増しされて一般に広まっていることを憂慮している」などと書いてあったので、とっても期待して読みました。
ホ・オポノポノに限らず、シャーマニズム本が好きなんですよねえ。カルロス・カスタネダとか大好物で。

とは言え、明らかに「ザッツ超常現象!!!」みたいなものについて延々と語られるのはトンデモ話が好きな私でもさすがに辛いです。
この本の大半は「ナントカ男爵の交霊会では~」とか「ナニナニ夫人の交霊会では~」とやたら昔の(ホームビデオとか存在しない時代の)お金持ちな人たちの余興的な交霊会の話が出てきて、「人が消えて、隣の部屋に現れた」とか「霊が物質化した」とか熱く書いてあって、ちょっとアイタタな感じでした。
全体の7割がそんな話で、かなり読み飛ばした。

訳者のあとがきに、「神道と驚くほど似ている」とあったが、そのあたりは確かに興味深かった。

トンデモ話に比べて肝心のホ・オポノポノについてはページ数がわずかしか割かれておらず消化不良だったので、もうちょっとコアな部分が知りたい・・・と思って読み終わった後、ネットで英語でちょこっと検索してみた。本にも、「上級ホ・オポノポノについては、ホームページで詳しく公開している」と書かれていたので。だが、なぜかうまく見つけられなかった。

でも、かわりに、この本の著者についての批判は見つけた。完全にでっちあげ等々。
まあ、そうかもしれない。
私には著者の真贋までは分からないけど・・・少なくとも、「ただ唱えるだけ」っていう他のホ・オポノポノ本よりは納得がいった。(うさんくささはこっちのがはるかに上だけど・・・)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月25日
読了日 : 2019年10月25日
本棚登録日 : 2019年10月25日

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