加藤シゲアキさん初読みです。
直木賞の候補作ではこの作品が一番気になりました。
JBCという会社のディレクターだった守谷はイベント事業部に異勤になり同僚の吾妻季久美の所有していた絵にサインされていたイサム・イノマタという無名の画家の絵で展覧会を開く企画を立てます。イサム・イノマタの絵には吾妻が惚れ込んでいたのです。
そしてイサム・イノマタの名をみつけた秋田県へと二人はとび、秋田県警の長谷川に昔、起きたある一族の事件を調べてもらいます。
調べていくと猪俣一族が起こした石油会社の社長である猪俣輝が重要な鍵を握っていることがわかります。
守谷が輝にイサム・イノマタの絵の話をすると、輝は一億円でその絵を譲ってくれるようにと言い、守谷が断ると東京の吾妻の家に空き巣が入りイサム・イノマタの絵が盗まれます。
イサム・イノマタとは何者か…?
猪俣輝はなぜ、絵を集めているのか…?
果たしてその絵は本当にイサム・イノマタが描いたものなのかという謎もみえてきます。
輝の出生の謎。有能な、猪俣家の家政婦だった八重。
本の帯には芸術家が招いた悲劇。暴走した正義。取り返しのつかない後悔。とあります。
この作品は、一族の歴史を巡る、純愛と友情の物語だと思いました。
話は戦前まで遡ります。
そしてその謎がすべて解けたとき…。
一枚の絵に込められていたすべての真実が解き明かされます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2024年1月28日
- 読了日 : 2024年1月28日
- 本棚登録日 : 2024年1月14日
みんなの感想をみる
コメント 8件
bmakiさんのコメント
2024/01/28
まことさんのコメント
2024/01/29
bmakiさんのコメント
2024/01/30
まことさんのコメント
2024/01/30
どんぐりさんのコメント
2024/02/03
まことさんのコメント
2024/02/03
どんぐりさんのコメント
2024/03/04
まことさんのコメント
2024/03/04